生きていてって言う
友人に酔っ払って電話をかけた
もう死ぬしかないんだとたらたら説明した上でそれでも感情論だけでいけるなら死にたくないと言ったら泣いていた。死ぬしかないのはわかるけど死なないでほしいお葬式になんて怖くていけないからねと言って鼻をずるずるすっていた。
本名や顔はおろか、数字と片仮名まじりのIDしか知らない人たちも死なないで生きていてほしいと言う
だったら一緒に生きてよセックスなんて求めないで悩んだり苦しんだりするとき一緒にいて悲しいこと半分にして嬉しい時は隣で笑ってもうだめだっていうときにきみは大丈夫だって言ってただそばにいてよ
でもそんなの無理だからせめてコメントをくれるのかもしれない
せめてもの救いにすがりついて生きている
誰かが泣いたり怒ったりすることや指先にせめてもの感情を込めてくれる力だけに救われている
だってこの気持ちは誰ともはんぶんこできないから仕方ないなと思う
はんぶんこしたい感情でもない。だれかを巻き込みたいわけでもないしきっと半分になっても死にたいだろうから諦めている
それでも誰かにそばにいてほしい時はある
濃い青色をした高い空で雲がたくさん浮いていた泣きたかった橋の下で誰かにいて欲しかった
死ぬことを明確に考えている
あとは遺影のプリントアウト、それからビニールシートと紙おむつの準備
地獄に落ちるか天国に行くか無が続くのか。
3分の2にかけてみてもいいんじゃないかと思う
泣いてくれる、心配をしてくれる誰かがそばにいてくれるなら生きていられるような錯覚を一生していられたら生きられるだろうか。地獄にも天国にもいくことなく生きられるだろうか。
しにたくないなあ