たとえば明日とか

たとえば明日とか死ぬ

酔って書いた小話あつめた

ずっとさよならできない
携帯と銀行の暗証番号は1番初めの彼氏と付き合い始めた日だし、大抵パスワードにはずっと好きだった人の誕生日(だと思い込んでいた)(ダサい)が入っているし、元婚約者に買ってもらった結婚指輪はまだクローゼットの奥に眠っているし、なにしろ執念深いのである。だからずっとさよならできないまま今日も押す0321

 

たった1人に必要とされなくなっただけで人は死ぬというようなことをいつか見た
そんなことで死んでたまるかいと思うのである
たくましく生きたい。たくましく。

 

偉かった。わたしは偉かった。

別れたくないけど別れたしちゃんと別れる準備をした。偉かった。壊れそうなまま付き合い続けるよりも話して別れる方を選んだ。勇気だった。泣くことも悲しいことも引きずることも全部わかってたけどそうした。わたしは偉いこの世で1番偉い。だからこうしていま悲しいのも仕方ない。偉い人間は孤独なのだ

 

これからも似たような単純さで生きたい
誰かと別れるたびにこの世の終わりが来て、だけどまた他の人を好きになって右手薬指をキラキラさせて笑うようなそういう単純さで生きたい

 

未練がましいレター

何してますか元気ですかそちらの冬は寒いですか雪は降りますかこうやってどんどん忘れていくことを許してくれますか指輪はいつまで持ってますかこれでよかったんでしょうかごめんなさい大好きでした。

 

期待通りに生きたくない

なんか風みたいな人間だよねすぐどっか行っちゃうしとよく言われる

かき乱してサッと逃げる、そんな女ですうどうも〜
誰かの期待に応えて生きていきたかった癖が根強く残っているのでどっかに行っちゃいそうとか言われるとお、フリ????フリなの?と思ってしまうのである
嫌だわあ。

 

傷なんていくつあってもよかった

左足と右肘に残ってる傷があるいつどこでつけたか明確に覚えている

見えない傷だってずっと覚えていられたらいいのにどこでいつつけた傷なのか

あの日のあの人がつけたキスマークだって消えなかったらよかったのに