たとえば明日とか死ぬかも
という全く前向きではない話である
明日もしもわたしが死んだらどうしようもないことを知っている人は誰もいない
たとえば歯ブラシは絶対硬めがよくてお豆腐は絹より木綿が好きだったこと寝るときはショートパンツがいいこと
そういうことを誰も知らない
それから死にたくなかったことも、ずっと死にたいと思い続けても生きたかったことも
まあでもどうせいずれ忘れるだろうし最初から知らなくていいよと思う
明日は待ってないどんな人のことも待ってない
ついでに言えば未来も希望も絶望も待ってない
ただ進みたい人だけが明日とか未来とか希望とか絶望とか手にするんだと思う
すごろくを振るゲームみたいに明日に進むたび1の目が出たり6が出たり一喜一憂する
もう1でも6でもどうだっていい
すごろくを振れなくなるのは明日かもしれない