たとえば明日とか

たとえば明日とか死ぬ

楽しかったって言え死ね

折り紙をぐちゃぐちゃにしている場合などではなかった

わたしがここ数週間心を病んでいたのは夫のことを信じられない自分を責めてだったのだが、なんと夫は自分でも意図せず嘘をついてしまう病気であることがわかった

皮肉のような話だが、夫に多少の異常があるとわかってからわたしの心はずいぶん晴れやかである

ではそんな事の経緯をいまから見てみよう

まずわたしが辛かったのは夫が小さい時に虐待を受けて育ち、その後養子に取られたということを信じられなかったことである

なぜ信じられなかったかというと、入籍する際見た戸籍謄本に特にそのような記載がなかったからである。特別養子縁組の場合など記載がないこともあるらしいが、夫の話と照らし合わせるとどうしても特別養子縁組だとは思えず、辛かったであろうことを信じられないのは悲しかった

そういうわけで何度か書いているように楽しく暮らしていたものの、夫が家にいない時は何が本当なんだろうと疑い続けるような日々が続いて先日のブログに書いたようにわたしのメンタルはもう限界であった

そうして泣きわめいたあげく、夫の言うことを信じられないのはつらい、本当に養子なのかおとうさんに電話して確認して欲しいと言ったら養子では絶対にないということが判明したというわけだった

その後1日かけていろいろなことを確認したところそのほかにも貯蓄などに関する大きいものから本当に些細な小さいものまで事実と異なることはたくさんあったのだが、まず数百万円返さなければいけないお金があったことが判明した。(金融機関からの借金などではないところがまた大変なポイントである)

さらに翌日病院に行ってやはり病的なものだと思うということがわかって義理の両親を含め我が家は大変な騒ぎだった

まあしかし幸いだったのは夫にとっては辛いことだろうが、彼が決して意図して嘘をついていたわけではないことと、事実は戻らないもののそういった症状があるということを認識できたこと、義理の実家やお互いの友人、さらに少々不本意ながらもう色々と無理と思って連絡したわたしの父など、精神的な支えがあるとわかったこと、また夫自身に実際お金を稼ぐ能力はあること、それからこれはあまり救いにならないがわたしが看護師の資格を持っていたことだろうと思う

とりあえず全部のお金を返すのに必要な1年半くらいは夫の実家に帰ることにしたので、家賃も抑えられてよかったという感じだ

わたしはこの期に及んで夫と結婚したことを何も後悔していない。はやく気づかなくて申し訳なかったなという気持ちや、事実がわかってから一度発狂して悪かったなという思いはあるが、それ以外はなにもない。どうせ去年死のうと思っていたし、何よりも夫がわたしや猫たちのことを大事にしてくれていることに変わりはなくて、本当にそれ以上に何を望むのかと思う

まあだから結局のところまた他人の借金返済に付き合う生活が再度はじまるということなのだが、せいぜい楽しくやっていこうと思っている

夫の人生に辛いことが何度もあったことは事実だし、たぶん本人もわたしももう把握できないところにも大変なことがたくさんあったと思う

だからこれからこのような気狂い女ではあるもののわたしといることで楽しいことが少しでも増えたらいいなと思っている

ただここで強調しておきたいのは、夫は決して意図的に人を騙そうとしたり傷つけようとしたことはないということである。たとえ病気だとしてもそのような人間ではないとわかる。

わたしが信じているのは夫の話ではなく夫そのものなのだからと再確認するように書き残しておくが、まあ何があってもどうにかするという覚悟で結婚を続けていく

死んじゃう時は楽しかったって思います、わたしが夫に誓った言葉である。夫が死んじゃう時なのかわたしが死んじゃう時なのかあるいはどちらもなのかはっきりしないが、まあ今回再度誓ったっていいと思う。少なくとも夫にはかならず楽しかったと言って死んでもらう。そういった決意を新たにし今日は終わる

なおこれは蛇足だが、詳しい病名を書かなかったのは、病院であくまで病的なものではあるが診断名をつけるのは現時点ではかなり難しいと言われたからである。また仮にどんな病気だったとしてもわたしは夫を恥ずかしいとか思ったりしないということも書いておく。

またね