たとえば明日とか

たとえば明日とか死ぬ

無条件紫の壁が嫌い嘔吐

正しいものを好きになりたかった無条件に

朝帰って来て涙と鼻水とよだれまみれになりながらゲロを吐いた瞬間に全部嫌いだと思った

目に入った紫の壁もトイレットペーパーも蛇口も全部嫌い

わたしより努力していなくてわたしよりブスでダサくて勉強もしてこなかったゴミみたいな女が愛されて幸せな顔してる世界でなんでセックスで必要とされたくて痩せるためだけに泣きながらゲロ吐いてるんだろうと思ったら悔しく悔しくて仕方なかった死ねばいいのに

ゴミみたいな女はこんなに汚い感情で自己嫌悪に陥ることもないんだと思ったら余計に悔しくて余計に腹が立った。ぐちゃぐちゃの顔を拭いて何もなかったみたいな顔してトイレから出た。柔らかい手とか筋肉のついた肩とか好きだよっていうセックスとか正しいものを無条件に好きになりたかった

ゲロの吐き方も精子の味も好かれ方も嫌われ方もわかんないままアホみたいに能天気な顔で愛されてまーすって矯正された歯で笑いたかった