たとえば明日とか

たとえば明日とか死ぬ

どこかでおもいで

急に冬みたいななかサーフィンをしに青い電車に乗っている。寒いよ〜馬鹿かよ〜

でも良い。これを趣味にすると夏に決めてほとんど1ヶ月に1回波に乗っている。わたしにしては珍しく有言実行な感じもいいし、本当に趣味っぽい感じでいい。

そしてなにより、千葉に向かう電車では本を読んだり考え事をしたりすることができる。今日はバイバイブラックバードを読んで昨日セックスした人のことを考えてそれから時計のことを思った

バイバイブラックバード伊坂幸太郎の中でも最も多く読み返している小説だ。面白いの一言に尽きる。昨日セックスした人は子供を作ろうよという人で、今度たぶんその人が一緒に住んでいる友人と会う。ややこしい話なので割愛するが、とにかく楽しい日常を送っているという話だ。

時計のこととは、わたしの友人たちの中ではお馴染み、左手に常につけられている呪いの腕時計のことである。わたしはついに時計を外したのだった。せんせいのことを何にも思わなくなったわけではもちろんなく、はじめに外したのは先月、元夫である松田とまじめな話をしようと決めた時だった。誰かのことを少しでも思いながら松田と話したくないと思ったから外した。帰っていそいそと付け直したが、そのあとから元々出現していた金属アレルギーがひどく出るようになり、夜中に手首の痒みで目覚めることすらあったのでついに呪いの腕時計を外すことにしたのだった。ブログこそキモキモポエマーモードだが、普段から時計を何かのメタファーとするほど繊細な感覚を持ち合わせているわけではないので、特に時計を外したからといってせんせいを忘れるわけではない。ただもちろん物が側にあればあるほど思い出すことはあるわけで、わたしはもうせんせいをいつでも思えなくていいと思う。いつでも思い出せなくても、思い出したい時には1人で思い出せる。すごく大切にしてきた気持ちだから、ずっと見えるところに置いておいたけど、奥の方とか高いところにしまっておいてももう大丈夫だと思った。こうやって全部が少しずつ思い出みたいになっていく。せんせいの存在しない今が増えて悲しく思うこともたくさんあるだろうと思う

でもこういうとき、千葉に向かう電車に乗るとき、並んだ数字が素数っぽく見えるとき、笑うせんせいを思い出すことができるからわたしはこれからも大丈夫だ

一緒にいなくてもそばにいることだってある。

とか思うポエマーだった。ちょうど千葉に着いたが、寒すぎてこんな気候でサーフィンするなんて本当かよと思う。趣味への道は険しい。

またね